幼児体育遊び【ねらい】|現場ではどんなことを意識してるの?

幼稚園や保育園で取り入れている人気の活動の1つに【体育遊び】があります。

子どもの心身の成長に大きな影響をもたらしてくれる体育遊びは、子どもの身体能力を育むだけではありません。

子ども達にとって多くのメリットがあることをあなたはご存知でしょうか?

今回は保育の現場で実際に子ども達と接する保育士や幼稚園教諭がどのようなねらいをもって子ども達に【体育遊び】を提供しているのか、紹介をしていきます。

ぜひ、最後までご覧ください♪

幼児の体育遊び|3つねらい


子どもの体育遊びで育まれる能力といえば一番に思いつくのが身体能力かと思います。

もちろん、身体能力の向上もねらいの1つですが体育遊びには他にもねらいがあるのです。

以下、身体能力の向上以外のねらいを見ていきましょう。

体育遊びのねらい①安全能力の向上

子ども達の怪我をしにくい身体、身のこなし、そして友達を傷つけない判断能力。

この3つを合わせて安全能力といいます。

生活の中での様々な状況に対して、素早い反応、判断、目測ができ、自分の体や自分以外の子を守ることができる能力のことを指します。

幼児の体育遊びの中での様々な身体感覚を経験させてあげながらこの安全能力の向上を図っています。

体育遊びのねらい②心と体の緊張を取り除く

心と体に緊張があると、上記で述べている【安全能力】の、素早い反応や判断、目測が難しくなり、自分や友達の体を守ることができなくなってしまいます。

また、子ども達の日常生活や運動・スポーツなど、様々な動作を力みなく行うために6つの動作(①走る②転がる③ぶら下がる④飛び跳ねる⑤渡る⑥登る)を基盤に様々な種類の体育遊びをバランスよく展開し、体の緊張や心の緊張を取り除いていきます。。

体育遊びのねらい③友達への共感力の向上

体育遊びを友達と一緒に楽しむことで6つの力が育まれます。

この【6つの力】とは①共感力②模倣力③観察力④発見力⑤判断力⑥対応力の6つです。

友達と一緒に体を動かすことで一緒に楽しむ、一緒に喜ぶ、一緒に悔しがるなどの友達との(共感力)が育ちます。

友達への共感が多くなると、共感できる友達の真似、模倣をしようとします(模倣力)。

月齢や生活経験によって生じる身体能力の差がある中で、高度な動きを模倣するためにしっかりと動きを観察するようになります。(観察力)

観察が出来るようになると動作の違いなどに気づく(発見力)の向上につながります。

子どもの力がこの段階まで上がると、友達と「こうしよう!」など知恵を出し合って物事を決定する(判断力)や、遊びの中で生じたトラブルなどを解決するための対応策を自分たちで考え、行動する(対応力)へとつながってきます。

これらの力はこれからの時代を生きていくために必要な力です。

この6つの力の基盤となる友達との共感力を体育遊びで育みます。

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幼児の体育遊び|保育の5領域の関係性


幼児の体育遊びは5領域を担っている?

子どもの保育をするにあたって、欠かせない5領域の分野があります。

体育遊びには保育の中で欠かせない5領域の分野も多く含まれています。

幼児期の体育遊びの本質は夢中になって動くことを楽しみ、課題の克服達成友達との共感や競争、自分以外の物への変身(表現)といったことを体験していくことにあります。

・友達と一緒に動くことを楽しむ。

・難しい動きも段階を踏んで少しずつ出来るようになる。

・友達と一緒に様々な動物の動きのイメージを共有し、模した動きを楽しむ。

幼児の体育遊び=遊び

として、健康や人間関係、表現などの分野も意識しながら、遊びを展開します。

子ども達の体を育てていく【遊び】として子どもの楽しい!気持ちいい!という感情をたくさん引き出すことを私たち保育士や幼稚園教諭は心掛けています。

幼児の体育遊び|保育者の配慮


体育遊び時の保育者の配慮①循環型の遊びの設定

保育者は一人で多人数の子どもを引っ張っていきます。

一人一人に寄り添い、導いてあげることは大切ですが、現実はそうはいきません。

多くの子どもが一度に動いていく為に循環型の遊びの環境設定をします。

循環型の遊びを展開する3つのメリット

  • 全員が一斉に取り組める
  • 待ち時間が少ない
  • コースの選択が可能

全員が一斉に取り組むことで、子どもの中に“皆で遊んでいる”という意識が生まれます。

また、体を動かす事が苦手な子でも多数の子どもの中に紛れる事ができ、出来ない、失敗したら・・、

など、負の感情(劣等感)を抱くことが格段に減ります。

子どもの待ち時間が減るように、意識して環境設定を行う事で、子ども一人一人の活動時間が増え、短い時間で多くの身体運動を行う事が出来ます。

コースの選択が出来ることで動いていく中で場面によって自己決定ができ、子どもの主体性が生まれるなどのメリットがあります。

体育遊び時の保育者の配慮②共感遊びの中で様々な動きを経験させる

体育遊びは目的とする動作を達成するための反復練習ではありません。

「遊び」という事を忘れず、子ども同士の共感遊びの中で目標とする動きの達成を促していきます。

体育遊び時の保育者の配慮③簡単な動きや遊びからステップアップ

運動・体育である以上、子どもの身体能力の差が出てきます。

それぞれの能力差があっても、みんなで一緒に楽しめる集団遊びを段階的に展開し、友達と楽しみながらともに能力を向上させます。

最初は身体能力が未発達な子でもできる動きから始め、その動きを皆で楽しみます。

充分に楽しんだ後に動きを変化させたり、活動を加えたりします。

皆で出来る遊びに動きを付け足していく、足し算の考えで進めています。

体育遊び時の保育者の配慮④説明は短くわかりやすく

子どもへの活動の説明は分かりやすく、短く伝えていきます。

保育者が活動の説明をした時、月齢などの要因で子どもの理解にも個人差が出てくると思います。

そのような時には実際の動きの中で、保育者がさせたい動きができている子どもをみんなの前で紹介したりに、褒めたりし、子ども自身が気づけるように促していきます。

説明の理解ができていない子が多い時は保育者の説明が難しすぎる可能性があります。

説明の仕方や伝える言葉の改善、もしくは他の子の動きに注目できる時間を設け自身で気づけるように促します。

幼児の体育遊び|保育者の連携


体育遊びの時も保育者の連携が欠かせない

普段の保育同様、体育遊びでも職員間の連携や共通認識をもつことが必要不可欠です。

体育遊びを行うときにも、【子ども達を動かす主の職員】【子どもへの共感や安全管理を行う補助の職員】と役割を分けたうえで、実施します。

活動内容の共通認識、必要な道具、用具類の配置など体育遊びを始める前や子どもの水分補給時間などに声を掛け合い、連携を図ることでスムーズ且つ楽しい雰囲気で進める事ができます。

一人で把握できる量には限界があるので、この保育者間の連携はとても大切です。

主の職員子どもの誘導や活動内容の提示、補助職員への指示や連携、見本となる子の紹介、など子どもの前に立ち活動を展開する。
補助の職員子どもの安全管理、全体の把握、子どもへの共感(褒める)、道具、用具類の移動など主となる職員の補助を行う。

以上が保育者が幼児の体育遊びを行う際に意識している事でした。

体育遊びには【〇〇式】のように多くの種類があり、その種類によってはねらいとする部分に違いがあるかと思います。

しかし、根本的な部分にある子どもの未来の為にという想いは共通しているように感じます。

子ども達の明るい未来の為に、保育者は日々研鑽をしながら子ども達の成長を促していきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊

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